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治療コラム

痔ろうの手術について

2018年5月29日

痔ろうは、肛門の周囲が化膿して膿がたまり、はれてズキズキと痛み、時には38~39℃の発熱を伴います。
痔ろうの手術では、腫れている部分を切除し、膿を出します。
入院の必要はない場合がほとんどです。

当院の治療について

切開開放術

切開開放術は再発することがほとんどない手術で、ろう管を切り開き、膿の入口から出口までを切除します。
ろう管の位置や深さによっては肛門のしまりが悪くなるケースも稀にあります。

くりぬき法

くりぬき法はろう管のみをくりぬく方法で、入院が必要となります。
肛門の機能に障害を与えず、治癒も早いのが特徴ですが、手術後の再開通の危険性があります。

括約筋など、なるべく傷をつけないように行う手術です。

シートン法

ろう管にゴム糸などを通して縛り、ゴム糸の締める力を利用することで少しずつ切開していく方法です。
肛門の機能への障害を少なくする目的で行います。
しかし、治癒までに時間がかかるというデメリットがあります。

肛門周囲膿瘍

多くの患者様は何日か我慢して、痛みに耐えきれなくなってから受診されます。従って、文字通り『膿みを出す』ことが必要です。超音波検査で膿瘍腔(膿みの溜まり)を確認し、仙骨硬膜外麻酔をしてから、切開排膿術を施行します。膿みが出た後は、信じられないくらい幸せになるものです。
ただ、その後に痔瘻を形成することが多く、経過観察することが大切です。