岐阜県多治見市豊岡町3-65

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治療コラム

治療法について

2018年5月27日
Q.
痔は手術しないと治りませんか?
A.
まず、「痔」と言っても痔瘻、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)によって異なります。
このうち、手術しないと治らないのは痔瘻です。
痔瘻と診断されたら、痔瘻そのものを手術以外の方法(お薬)で治すことは出来ません。
痔核は、まず薬(坐薬や便通を整える為の下剤など)で治療するのが基本で、手術は薬で症状が改善しない場合の最後の手段です。ただし、この場合も薬で症状が収まるのであって、痔核そのものが消えて無くなるわけではありません。
切れ痔は、薬で治療するのが通常です。しかし、半年・1年と切れ痔が続いていて、潰瘍化したものや肛門が狭くなってきたものは手術を必要とする場合が多いです。痔(特に内痔核)そのものは遺伝性疾患ではありません。しかし、肛門上皮下の支持組織が脆弱であるタイプの人は痔になりやすく、こうした肛門の皮膚(粘膜)の緩さは遺伝的素因であると思われます。当院でも、3代にわたって手術を受けたというケースが時々あります。
Q.
痔のタイプによって治療法が変わりますか?
A.
もちろん、痔のタイプによって治療法は異なりますし、それぞれの程度によって、まずは薬から(保存的治療)始めるか、最初から手術的アプローチが必要なのかで違ってきます。
そして、何より患者さまのニーズに応じて治療の選択肢は様々です。
Q.
痔はどんな器具を使って手術しますか?
A.
痔核に対する手術では、基本的にメスと手術用ハサミしか使いません。
止血操作に際しては、バイポーラというピンセットで挟まれた部分に通電させて組織を電気凝固させる道具を使います。また、PPH法・レーザー治療は、当院では行っておりません。
痔瘻に対する手術では、電気メスを多用しますが、いずれにせよ特殊な手術器具は使用しません。